ぜんまいぷぺぶろぐ

嘔吐の国の姫であり人形

さよなら私の家族

さよなら私の家族

 

「もー起こしてくれてもいーじゃない!」

朝のバタバタ。パパとママはしらんぷり。

「あんたたち起こしたら怒るんだもの。いい加減一人で起きれるようにしなさいよぉ」

ぐうの音もでません。とにかく私とおねーちゃんは、もう遅刻寸前なのだ!

私は中学。おねーちゃんは高校。

「わっビリー!私のノートかじっちゃったの!?」

うさぎのビリーは、床に置いてあるものなんでもかじるので、注意が必要です。

「パパ今日仕事で夜いないからね、ママは夕方に帰ってくるけど。」

パパは鉄道関係の仕事、ママは清掃の仕事をしてるのだ。

「カレーでも作っておく?ねぇ、はな、カレー作ろうよ一緒に」

「えー?いいけど、おねーちゃんカレーにヤクルトいれたりするんでしょ」

「カレーの海に!ヤクルト少量いれたところで!カレーが勝つに決まってんじゃないのよ!」

じゃあヤクルトいれなくても良いのに、うちのおねーちゃんはへんてこだ。

「いってきまーす!」

ばたばたばた。私たちは学校へ行った。

 

どろり、どろり。ぐちゃぐちゃ。

沼の中を歩く。道が悪いのだ。嫌な臭いもして。これは…うん。うんこの臭いです。

「ここら辺に来ると喉が乾いてつらいよね」

ん?おねーちゃんがいない。

いつのまにかおねーちゃんと分かれてたんだ。

なによ、バイバイくらいしてよね、もう!

ぶちっぶちっ、紫色の草がそこら中に生えてて、踏みつぶすと大きな音と、音…?

一瞬ピアノの音がした。ぶちぶちの中にかすかな音色。

でも、考えちゃあいけない。時間がないもの。

私は学校に行かなくちゃ!

 

はあ、はあ、走っても走っても。

夕暮れ、カラス、コウモリ、ブランコ。

学校、学校、学校がないよ。

道は合ってる。道は合ってるのに学校がないよ。

ビー玉、えんぴつ、ハンカチ、うわばき?

うわばき!うわばきあった!じゃあここはもう学校かも!

 

でもそこには、真っ黒い人だかり。

目はギョロリとしていて、私を見ている。

オやだぁくさいハきもーいヨあいつ頭おかしウびょうきらしいよゴ空気よめてねぇザぶすイ消えろマうわ〜近づくなス……

あはは、みんな私のこと話してら。えへ。私ってクラスで人気あるのかも。みんな私のこと見て話してるし。気にかけてくれてる。えへへ。

 

保健室…行ったら…教室に戻れなくなる気がして…やめた…

 

 

「はなー?カレーつくろー?」

「うん!」

気がつくと家にいた。学校から帰ってきていたらしい。

 

カレー。カレー。カレー。

おいしい。おいしい。おいしい。

 

はははははははははははははははははは

 

家族

 

私は

それを

 

こわした